富士山へ登山(富士登山)での出来事その四、軽装故の負傷下山、傷を深め後遺症が
さて富士山頂にも辿り着き、勢いで頂上火口周りを一周(お鉢めぐり)も出来た。
デジカメで多く撮影した。 絶景の大判振る舞いを「ミニSDカード」に収録出来た。
いよいよ下山ですよ、WEB担当殿!
長い夏の日、日差しは夕陽に変われど下界の天気も回復して見晴しは絶好です。
スタートでやや躓くも十分に余裕をもって下山出来るはずだった。 何の疑いも無かった
途中までは快調に直走る感じ+滑下りる感じのスピード感です。
先行く下山客を、又もや追い越して行きます。
数多くの撮影でデジカメのバッテリーが遂に底をつく。
前夜のガス欠恐怖からは解放されたが、デジカメのバッテリーは既に干上がってしまった。
それ故、今回の富士登山の写真には登山・お鉢巡りに比べて下山の写真は極端に少ないですネ。 まぁ~逆方向の登山で多く撮ったではないか、良しとしようヨ。
その分、絶景を十分に楽しみながら下山しようと切り替えて納得しましたが・・・
この頃から状況が一変、番狂わせ・・想定外の事態に遭遇しました
須走ルートの溶岩が砕かれて石ころ混じりの粗い目の砂肌を滑り走るのです。多少「須走」の由来に関係有りや無しや?
足を傷めてしまった。 痛いし足が自由に動かせない。 こんな事態、想定してないゾ
下り坂故、なんぼ軽装でも体重が重荷に・・まして滑り潜り込む感じの地面で爪先に変な力を加わる。
痛むので爪を折る感じにしたり足を横向きにしたり踵からついたり・・強行軍で足の疲れ・負担も大きかったと思う。
ズックが悪いんだ、イヤ、それを履いて登るお前が悪いんだ・・両方にしておこう
疲労回復の食料は別としても少なくとも「登山靴」は必要、それに「杖orステッキ」は要りますね
これ等の二つの用意と、杖無しズック履きで1~2年の後遺症・・・何方を採りますか?
深く考えないで、情報を得る事無く1~2年の後遺症を無意識に選んだことに・・後悔、先に立たず
確かに登山ガイド書を買い求め素直に先人の教訓を得たなら長~い後遺症(ざっと1年半くらいか)に悩まされなくても済んだのに・・・後の祭り。
下山するのが今の目的、楽しみながらユックリとげざんする人々に追い越されて行く
別に当方が逆に楽しみながら、よりスピードを落とした訳でも無いのにデス。
少しは進むも限界に近い、車までは相当なキョリをこの状況で下りて行く必要が・・
仮に、しばし休んでも回復しそうに無い・・もう既に小休止で回復する気配は無かった
そこら辺で横になって夜を明かし、朝になって動き出そうかとも一時思案しました
夏の夜と言うことで軽装でも寒さには耐えられるだろうし食料も無いが短い夏場の夜なら・・OK
しかし考えた、翌朝になって痛みをもっと感じたら昼間十分の時間とは言え下る自信が無くなって行った。 いっそ今日のうちに下った方が・・・
やっとの思いで須走ルートの下山道「砂払い五合」の売店まで下山出来た。
既に営業時間は終わったのか人影は疎ら・・、そこで有料トイレを利用、場所代みたいか
店員さん風の方に、電灯を注文すれど在庫が無いとの返事だった。
真偽は永遠に不明・・ここを一晩中、利用して貰いたいからか・いえいえ、そうでは有りません
単純に歌の文句を当てはめたらアカンとよ、若~いお兄さん・・・キョトンとしまんがな・・・
登り始めは明るい内に車まで戻れるつもりで夜間に山を下りるなんて考えてもいなかったので照明の持ち合わせ無し。
薄暗くなっても山小屋?らしき売店まで辿り着いたので当然、購入出来るものと思っていた。
さぁ~大変! 足の痛さは置いときまして、此処までは薄暗い中でも石ころ・砂利だけの地面でした。
これから「須走口五合目観光案内所」までは木々が生い茂り、狭い石コロが転がりデコボコな段差がある山道で有った。
明かり無しでは全く歩行困難、ましてや傷めた足では四つん這いになって両手でも使わないと・・小さなリュックは背負ってます。
因みに記事作成時に「富士登山オフィシャルサイト」の「須走ルートの特徴」の案内を見ると次のような紹介が・・
“火山砂利の下山道を一直線に下る「砂走り」がある“、”登山道と下山道が別“、”樹林帯では見通しが効かないため、夜間や濃霧時は道に迷わないように注意“と。
その見通しの効かない木々の中のデコボコな山路を生涯で一番傷めた足で下って行くのでアリマス。 想像すらして無かった!
電灯は買えないし、此処まで下って来て中断では何の為の・・思案に暮れていた。 途方に暮れていた。
やがて四人のグループが下りて来ました。 大人男性2名、小学高学年に見えた子供2名の計4名の方々でした。
此処が最後のチャンスとばかり、声をかけさせてもらいました。
多くは語らずに照明を持ち合わせて無いし、売店でも電灯の在庫が無いとのことだったので後方について行かせて下さいと頼み込む。 了解はして頂いたが、先方も複雑だったんでしょう。
何故なら平坦な道では無く、樹林のデコボコ有り・段差有り・曲がりくねった下り坂を時には突き出た枝にも注意しながらの歩行
そこを先頭の男性1名しか持ってない電灯の明かりを頼りに4人グループの足元を・・それだけでも大変な状況だったんです
せめて2つ目の明かりが有れば、照明を持つ男性2人を前後にして子供2人を間にして比較的安全に誘導出来たで有ろうに・・残念ながら先頭の明かり1個のみ
従いもともと心許ない状況だったのは当然で、当方よりの依頼にも二つ返事ではなかっただろうか
毎日通う道では無し、まして夜間の樹林帯の山道の下山。 前を進むグループ4人も最低限の会話で必死の行動だったと思う
私の足の状態を分かってもらうなんてことは決して出来ない相談。
大体は大人2名が僅かな明かりで道を確かめての道案内、続いて子供2名を間にして最後方に当方が続く形て進む
照準は定まらないし曲がりくねったデコボコ道を子供さん二人とも頑張ってました。
さて当方は最後方から続きますが既に平坦な場所での歩行も苦しい状態でしたが折角のチャンス故、必死について行きました。 瞬きする瞬間にも2mほど先、先頭の方の足元の状態が変化して行くので、長時間の瞬き制限を産まれて初めて経験する羽目に・・
恐らく文字通りの冷や汗ものでしょう。 特に足指の付け根周辺が痛いし普通では無い。
更に傷めるのは、もう覚悟していました。
足の踏み込み方・向き・傾き・着地部分・爪先に折り畳んで痛みを堪えたり足の痛み対応の他に
先頭の方が照らして進む道の形状・状態を頭に焼き付け、自分の暗い足元に反映させる・・・の繰り返しを息をのむ感じで・・
ちょっと油断したら段差の思い違いで爪先辺りが異常な痛み・異様な傷みにつながって行きます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
やっと「須走口五合目観光案内所」に辿り着くことが出来ました。本当に助けて頂いた次第です。
先程の売店で電灯購入予定で用意した分を子供さんたちに何か買い与えて下さいとお礼を述べて手渡す
売店から案内所までに負傷の度合いが増して後に1~2年間の後遺症に苦しむことになるが翌朝まで待っても同様な状況になってたはず
下山出来て先ずは一安心・・・一旦は一安心できたと言うことなんですが、後刻談も。
デコボコが無くなった下る車道を歩いて遂に駐車してある車まで到着、あれほど駐車していた車も残るは数えるくらい
この後スグに続く事態が、一瞬あわやの・・仮に歯車が一歩狂っていたら我が人生も???に
そうなっていたら足の痛みを感じながら傷めながらの後遺症への歩みも無事に済んだレベルだった?
富士山へ登山(富士登山)での出来事その五、??を分けたホンの一瞬の体験
負傷し必死の思いで下山し車で・・、一歩間違えたら間違いなく重傷或は??
思い出してもゾッとする? が、それ程の切羽づまった実感は残って無い。
あまりに本当に一瞬の出来事だったので全体に記憶・感情・感覚を整理し切れない。
夢ではないが夢心地みたいな心理状態だったんではないでしょうか
一瞬、2~5秒程度の出来事だったんでは?ないでしょうか?
従い思いを巡らす神経回路・思考過程は働かなかったハズ。
世にも不思議な危ない出来事を経験しました。
本当に一瞬、予期せずに突然・・”飛んだ””飛んでしまった”
記事として記すには乏しい表現力では伝えきれないし、敢えて記す必要も無かろうとの思いだったからか?今になって漸く!
結果的に何事も無く済んでしまったが・・ホントに何かが一つでも歯車・動き・感覚がずれていたら、今の自分では無かった。
負傷した足で何とか須走口五合目まで下山してからのこと
夏場のことでしたが駐車位置まで戻ると、もう暗い。
出発時には五合目近くの道路の片側にギッシリと止めて有った車の殆どは引き払って残るは僅かでした
落ち着きは無かったハズも、やっと車まで辿り着いた・・後は傷めた足でも歩く必要はないし運転して帰宅するのみでした。
車で更に下り始めた。 言わずとも、日光の「いろは坂」よろしくジグザグのカーブの連続です。
急な下り坂です、少し時間が経ち高度が低まるにつれ車のガラスが急に曇って来ました。
フロントガラスはワイパーで視界を確保出来ましたが、左右のガラスの曇りでサイドミラーが見ずらく・・
カーブの連続ですのでサイドミラーが用を成さないと進むべき道が見えない
そこで運転しつつ片手でサイドのガラスを手で拭こうと・・下りの急なカーブに対応出来ず、曲がり切れず。
大変な状況になって決して喜んではおれないですが表現としては、あっと言う間に「飛んだ」世界に。
飛んでしまったんだ!との認識は有った、しかしどうすることも出来ない!
あっ、どっかへ行ってしまいそう・・このまま。 あっ、何かが起こりそう・・
しかし一つだけの態勢が、幸運にも暗い道路周りの環境に適していたと思わざるを得ない。
下りカーブの側端部の路肩?部分で前方上空で飛び上がってジャンプ状態に、そのまま飛んで行く。
思案する余裕なんて・・無いが一方、この瞬間の動作・姿勢を変更する余裕もなし。
下り坂故、ブレーキは踏んでいたし飛んでいる間も着地した後も・・
着地先は全く見えない所・・・頭を一瞬よぎったような気もしないでも無い
このまま突っ込み崖みたいなものに衝突・・体は??? 意識はしていないが何だかそんな気分だったような。
金縛りに会ったようにブレーキを或る程度踏んだ態勢を保っていました。それが幸いしたのでは?
暗いので場所の確認は出来なかったが、不思議にもちゃんと止まり・・次の動作・・バックして本来の道へも戻れた。
何事も無かったかのように・・、よくぞアクロバット風で有ったであろう芸当が可能に・・
勝手な想像ですが他でも起こり得ること故、カーブの幾つかには外側に緩衝地帯を設けているのではないでしょうか
カーブを曲がり切れずにはみ出した車対策で・・
下り坂で或る程度のスピードは出ていて一旦は飛び出し飛び跳ねて飛んで、その勢いで前方へ進んでいる
もし緩衝部分が無かったら、もしブレーキが有効に作用していなかったら・・大きな事故に、重傷に又は????に。
車の運転免許を取得して相当の年数が経つので幾度は危ないと感じたことは有りますが、運転時の危険を含め、人生で最大の危険との遭遇でした。 何事も無い感じで終わりましたが・・・
===================上とは別サイトより===================
富士山頂に立つ。 続いての火口周り一周の「お鉢めぐり」
真夏とは言え火口底には残雪も少々見えた
軽装・杖無し・・・休憩も殆どとらず
下山時途中から動けなく・・・負傷、くるぶし・足指の付け根周辺に変な姿勢での負担が
暗くなって来た。 野宿も考えたが簡単に回復するとは到底思えない
何とか店仕舞い直前の須走下山ルートの山小屋へ必死の?思いでたどり着いた
もともと十分に明るいうちに下山出来るハズでしたので懐中電灯やヘッドライトの用意はして無かった
もう後にも引けず・・・
暗い時間帯に須走下山ルートで下りる人も殆ど見かけられない
そこに大人二人・小学生二人で計4名で下山されるグループが通られた
それもヘッドライトの一灯だけで・・・
後ろからついて行きたいのでよろしくと・・
子供さん二人も含まれているので、そのグループも内心不安は有っただろうと察します
雑木に囲まれた石ころや不揃いの石、段差、曲がりくねった山道を先頭のヘッドライト一つで進む
皆さん僅かな照明で照らす通り道を見逃すまいと本当に必死
普通なら子供さん達と大人達のグループで楽しく会話しながらの下山だろうが状況から会話は無し
先頭の大人がヘッドライトで照らしながら道を確認しつつ進む
続いて子供さん二人を間にして、もう一人の大人の方が
最後方を私が・・・
既に痛めた足で普通の平坦道とは真逆~真昼間で負傷無しでも歩き悪い~道を瞬きも我慢するくらい
先の方々が歩む状態から道の状況を把握して何とかついて行こうと
負傷した足の痛みは我慢するのがやっと!
痛いので足の運び方・力の入れ方・姿勢も通常とは違うので益々痛めてしまうことに
痛さから、もう ついて行けないと感じたのもしばしばでした
その下山途中でもグループから離脱しよう・・とも、でも灯り無しで雑木林の中で翌朝まで過ごすのも大変
いろいろ考えながら悩みながら・・・五合目にたどり着いた
一時はどうなるかと・・何とか下山出来ました
子供さん二人も頑張っていた・・・何かお菓子でもとの意味合いで用意していたライト代をお父さんに手渡して別れる
更に駐車していた場所まで下りて行く。 片側をギッシリと埋めていた車もこの時点では数えるくらいしか残っていない
実は、この後・・ホンの一瞬でしたが・・数十年なる人生で最大なる危険な体験を
本当に不思議だが・・大きなケガもせずに我が身・・救われたものです
一瞬とは言え様々な状況から大事に至らないように・・・なっていた
たった一つでも加減・周囲環境が違えば今の自分は無かったのは間違い無い
痛めに痛めた足の負傷など霞んでしまう程の負傷?更には??
足に痛みに耐えながら早々と野宿を決め込んだ方が良かったかも
軽装でも夏場・・かなり下まで下りて来てはいたので寒さは凌げたかも
ただ飲食物は残っていなかったし痛みが引く訳でもなかったハズ
それから長い事、後遺症に悩まされることに
富士山さん、世界文化遺産に登録おめでとう
自分に富士登山おめでとう
と言いたいが、その裏にはイロイロ有りましたね
と言うことで単なる?富士登山(失礼!)より印象強く・・・
足の負傷を感じ始めた頃にはデジカメのバッテリーが干上がった頃
それまでに約300枚の写真を撮った・・・記念にアルバムにして下記サイトにアップロードしました
アルバムは
デジカメ撮影を続けながら2時間弱で富士山の火口周りを一周109点
後に「世界文化遺産」に登録なった 下から見ても上から見ても絶景 富士山
富士山の火口周辺を一周する「お鉢めぐり」=「お鉢巡り」も急遽決行